おかえり、おかえり。
ちょっと感激すらしている。
でんぱ組.incの新体制第1弾シングルがめちゃくちゃいい・・・。
4月4日にリリースされた、でんぱ組.incのニューシングルについて。
「おやすみポラリスさよならパラレルワールド/ギラメタスでんぱスターズ」。
最上もが脱退後、新メンバーとして根本凪&鹿目凛が加入して7人体制初のリリースです。
あんま意識したことはなかったけれど、フィジカルとしては通算16枚目のシングル。
おやすみポラリスさよならパラレルワールド
両A面シングルの1曲目に配されたこの曲「おやすみポラリスさよならパラレルワールド」。
H ZETT Mことヒイズミマサユ機(PE’Z/東京事変など)が作曲&編曲(演奏はH ZETTRIO)を手掛け、
漫画家の浅野いにおが「あした地球がこなごなになっても」以来の作詞を担当。
イントロ聴いた感じ、「GO GO DEMPA」期の「ジャズやってみました」路線を踏襲したのかと思いきや、
ピアノとベースが縦横無尽に踊りまくるトリッキーな変態ジャズ・ロックに仕上がっていて、
聴けば聴くほど気持ちよくってズブズブでした。かっこええ・・・!
ちょいとシニカルでファニーな視点で描かれたSFちっくな世界観はまさしく浅野いにお。
これでもかと言葉を詰め込みまくる「でんぱ節」とは距離を置き、意味深なフレーズを淡々と繋ぐ。
新メンバー・ぺろりんこと鹿目凛の「なんだか私は 変な子なの」や、
ピンキーの「大人で・す・か・ら!」、ねむきゅんの「病んできたわ」など、
各メンバーのキャラクターにマッチした印象的な歌割りも見事。
でも、極めつきはみりんちゃんの「(でもやるんだよ)」。みりんちゃんが言うからグッとくる。
MVです。石垣島で撮影。
こっちもこれまでのでんぱ組.incに存在しなかったクールでアーティスティックな仕上がりに。
H ZETT M氏も登場し、ピアノを弾き倒す。
監督は「でんでんぱっしょん」MVなどを手掛けた志賀匠。
ギラメタスでんぱスターズ
さて両A面のもう1曲。
昨年12月30日の大阪城ホールでの再始動公演でも披露された新曲「ギラメタスでんぱスターズ」。
作詞はヒャダイン、作曲&編曲は浅野尚志。と言うおなじみのラインナップ。
「これがみんなの期待してるでんぱ組.inc」だと思うし「バリ3共和国」に近しいかも。
「おやポラさよパラ」とは真逆の「刺激的でカッティングエッジなフレーズ詰め込みまくり」のでんぱ節。
「宇宙」がテーマの城ホール公演に合わせて作られたってこともあり、テーマはギャラクティック。
地球はキャパ狭いし、火星で稼いで水星でホリデイ、金星で女磨くんさ、
と太陽系を股にかけた、でんぱ復活大宣言にワクみが止まんねえ。
でも、この曲に宇宙を駆ける金色の異端児がいないのはなんというかもう。
で、発売日に公開されたMVがすごいんです。
アイドルのMVなのにメンバーが出てくるのは約30秒間(数えた)のみ。
でんぱカセットがモンゴルの平原からバルーンで宇宙に打ち上げられ、高度31000メートルの成層圏に到達。
そして帰還。ついに宇宙まで行きやがりました。やっぱり宇宙を救うのはでんぱ組.incだなー。
こちらも志賀匠監督作品。
ライヴ映像。
これは昨年12月30日の大阪城ホール公演の模様。
シングルにはもう1曲。
アニメ「斉木楠雄のΨ難」のエンディングテーマ「Ψ発見伝!」が収録。
シングルと同時発売の大阪城ホール公演ライヴDVDのトレイラー。
5人でのオープニングから中盤折り返しての「Dear☆Stageへようこそ♡」で新メンバー2人が登場。
5人での「Future Diver」から始まり7人での「Future Diver」で締めって構成が最高に最高。
えー。
語ります。
でんぱ組.incのことはずっと好きだったけど、
ピークは2014年の初武道館公演後の1年間くらいで、
「WORLD WIDE DEMPA」(2014)
「WWDD」(2015)
「GO GO DEMPA」(2016)
とアルバムのリリースを重ねるたびに、ゆるやかに気持ちが落ちていたのです。
大好きなんですけど、ゆるやかに。ライヴもあんまり乗り切れなくてですね。
なんですけども、2017年1月の「幕神アリーナツアー」の幕張公演は本当に良かった。
と、ともに最後の煌めきのような嫌な予感もしていたんです。
ベスト収録の新曲「WWDBEST」なんて、幕引きかのような雰囲気すらあったし。
その予感は半分当たったようなもので、でんぱは実質活動休止。
活動休止期間中の8月に、最上もが脱退。という大きなターニングポイントを迎えた。
僕は最上さんはそんなに好きではありませんでした。
ご本人はもちろん頑張っていたと思うんだけど、その言動や行動はどうにも受け付けず。
脱退と聞いたときは悲しいというよりも「グループの存続が難しいのでは」と危機感を抱いた。
twitterのフォロワー数からも明らかなように、最上さんはでんぱの一番人気。
雑誌グラビアや映画・ドラマなど、メディアへの露出も多く知名度も抜けて高い。
「でんぱ組?ああ、最上もがちゃん?他の人知らない」って人もけっこう多い。
その最上さんがいなくなることによって「でんぱ終わった」などの声も囁かれ始めた。
それだけに復活ライヴはやや不安だったけど、前日あたりにねもちゃん&ぺろりんが加入、
との報がネットですっぱ抜かれたとき「これは上手い策」とワクワクした。
虹のコンキスタドールの根本凪、ベボガ!の鹿目凛(ぺろりん先生)の2人なら、
でんぱと深い縁もあるし、加入前の時点ででんぱ組界隈では知名度も高く人気者だし適役。
もちろん賛否両論だったし、特に最上さんファンからは抵抗感があったように思うけど、
下り坂だったと認めざるを得ないでんぱ組を、再び上昇気流に乗せるにはどうするか。
人気メンバーを失って、残った5人でどうするのか。それとも・・・・。
戦略的な部分で、運営さんがこの結論に至ったプロセス、とても興味深いです。
でんぱ組が起動していない中でも、楽曲は練りに練られていたはず。
斬新な「おやポラ」と、THIS IS でんぱな「ギラメタ」の両極によるシングル構成もみごと。
結果、微妙に片足を抜きかけてた僕みたいなファンを、一発で戻したんだから。
このあと、夏フェスシーズンに次のシングル、秋か冬くらいにアルバムという流れを期待。
新生・でんぱ組.incの次の一手を楽しみにしています。
6人で最後の。
でんぱ組.inc
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