しわっす(終盤)!
Fox & Kitten 2014 BEST ALBUM!
#20〜#11につづき、#10〜#1の発表です。
それではどーぞ。
#10. Sky Ferreira / Night Time,My Time
危うくってやさぐれてて。それでいてどうしようもなく、 キラキラ眩くて。
Sky Ferreiraが「今しかない瞬間」を盤に封じ込めたガール・ポップ/ロックの大傑作。
1stアルバムの魔力みたいなものも渦を巻いて充満してる。
ギャスパー・ノエが手掛けたアートワークも話題に。(※曖昧だけど、2014年リリース扱いとしました)
#9. Meishi Smile / Lust
現在、世界的に拡散をみせるアニメやJ-POPなどの日本のカルチャーですが、
異国の地でこうも徹底的にその偏愛を示してみせた音楽家は、かつていなかったんじゃないか。
LA在住のプロデューサー/トラックメイカーMeishi Smileのアルバムは、
郷愁を漂わせたドリーミーなエレクトロ。日本の代表的なネットレーベルMaltine Recordsとも親交が深い人。
#8. 王舟 / Wang
上海生まれ、日本育ちのシンガーソングライター、王舟が3年がかりでつくった1stアルバム。
カントリーっぽさも相まって、なかなか日本では出会えそうもない、土の香りがするグッドミュージック。
シンプルな音つくりならではの良さがある。10年後も20年後も聴いていられそうだ。
#7. The Orwells / Disgraceland
末恐ろしい子供たち、シカゴのThe Orwellsのメジャーデビューアルバム。
20歳になったかならないくらいの極めて若いガレージ・ロック・バンドですが、
ポップなフックも散りばめられてとても聴き易いアルバム。Arctic Monkeysの「次」も狙えるかも。
#6. 大森靖子 / 洗脳
大森靖子のメジャーデビュー盤は徹底的に「J-POP」にメーター振り切ったコンセプトアルバム。
独特の活動スタンスの大森さんが有名になっていくにつれ、誹謗中傷も巷にあふれつつあるのだけど、
もともと想定済みだし、屁でもないね。(本人も、ファンもね)
「好き」も「嫌い」も巻き込んで、どんどん存在感を高めて行く「激情型」ならぬ、
「劇場型」シンガーとして、今後もまだまだ目が離せないのです。
#5. ハラフロムヘル / ファウスト
千葉県出身の男女5人組、ハラフロムヘルの1stミニアルバム。
2000年代前半のUSインディの匂いが立ち上る、ものすごくものすごくいいバンド。
個性豊かな楽曲が揃えられてるけど、全部の曲のど真ん中にどどんと仁王立ちで構える、
紅一点ヴォーカリスト・タテジマヨーコのとっても強靭なエモーションと
凛と張った声のパワーが、 このバンドの最大の魅力です。今後が楽しみ。
#4. Chromeo / White Woman
BEST TRACKでも3位にかましてたChromeo、アルバムも素晴らしいっす。
黒くってソウルでファンク!な音に惹かれてた1年でしたが、
このアルバムがその極み。なんで国内盤でないんだろうね・・・・。
#3. ゆるめるモ!× 箱庭の室内楽 / 箱めるモ!
今年、急激に知名度をあげたゆるめるモ!。15位にランクインした「U.F.O.」含め、
3枚の音源を出しましたが、この箱庭の室内楽とのコラボ盤「箱めるモ!」の衝撃たるや。
シューゲも90's HIP HOPもパワーポップも貪欲に飲み込み、多くの音楽マニアが唸り、陥落した怪物盤。
ラスト「さよならばかちゃん」は2014年最高の卒業ソングであります。 ジャケはWeezerの1stのパロ!
#2. Shiggy Jr. / LISTEN TO THE MUSIC
「POPであること」に全く迷いなく、変化球なしの直球勝負する新世代バンド、Shiggy Jr。
ねむきゅん(でんぱ組.inc)ファンであることを公言して、西野カナに憧れを隠さないヴォーカルの池田智子。
「流行ってるものっていいに決まってる」と断言するリーダーの原田茂幸。
5年前だったらなかなか見られない様なスタンスが、ほんとに新鮮でした。
必ず日本のポップシーンのど真ん中で活躍すると確信してるし、実際なると思うのですよ!
#1.Yogee New Waves / Paraiso
そしてFox&Kitten BEST ALBUM 2014、第1位はYogee New Wavesの1stアルバム「Paraiso」。
夏の特集で、はっぴいえんどや山下達郎、サニーデイサービスが繋いできたタスキを受け継ぐのは
彼らなのかも。って書いたんです。まあいわゆるシティポップ流行りを意識して書いたんですけど、
ライヴを観て少し考えが変わりました。Yogee New Wavesの佇まいはパンクバンドのそれ。
寝間着でふらふらしていながら、実は眼光鋭い居合い抜きの達人のようだ。
「聴けば聴く程」を地でゆくスルメ大名盤。1回目より、10回目のほうが断然いいんです。
というわけで、Fox&Kitten 2014 BEST ALBUMでした。20選。
Fox&Kitten 2014 BEAT ALBUM(20)
1.Yogee New Waves / Paraiso
2.Shiggy Jr. / LISTEN TO THE MUSIC
3.ゆるめるモ!× 箱庭の室内楽 / 箱めるモ!
4.Chromeo / White Woman
5.ハラフロムヘル / ファウスト
6.大森靖子 / 洗脳
7.The Orwells / Disgraceland
8.王舟 / Wang
9.Meishi Smile / Lust
10.Sky Ferreira / Night Time,My Time
11.Sam Smith / In The Lonely Hour
12.Foxes / Glorious
13.Antemasque / Antemasque
14.ナンバタタン/ ガールズ・レテル・トーク
15.ゆるめるモ! / U.F.O.
16.Bleachers / Strange Desire
17.tofubeats / First Album
18.The Griswolds / Be Impressive
19.Jenny Lewis / The Voyager
20.thai kick murph / Beauty and Youth
ご覧のとおり、BEST3がすべて邦楽になりました。はじめてですこんなこと。
一時期はBEST5すべてが邦楽になりそうでしたが(Chromeo急上昇した)。
Fox&Kittenは洋楽専門にこだわったblogではないんですが、前身のprismismやその前の
O.S.R.is cuteから、基本的に洋楽インディロック/ポップを中心に扱ってきたので、
自分の音楽リスナー史のなかでかなり革命的なランキングになりました。
洋楽アルバムにしてもいわゆる「インディ」っぽいのはJenny Lewisくらいだし。
日本のアイドル/ガール・ポップはふぁんたる。というblogで別にやってますが、
アルバムは全部混ぜてしまおうというコンセプトでやってみたので、ゆるめるモ!
とかナンバタタンを普通に入れてます。こう並べてみると奇特ですね。
邦楽が半分になったということは、自分のバックボーンにゆるやかに回帰している、
ってことだと解釈してます。(10代前半はJ-POPばっかり聴いてた)
肩肘張らなくなった。でもいまくらいのバランスがちょうどいいな。
最後に、20枚には選出しなかったけど、これも良かったです。
というリストを載せておきます。A to Z。
Aphex Twin / Syro
Ariana Grande / My Everything
Asgeir / In The Silence
ふぇのたす / 胸キュン '14
Galantis / Galantis EP
H Mountains / GOLD MEDAL PARTY
きゃりーぱみゅぱみゅ / ピカピカふぁんたじん
Kelis / Food
Kimbra / The Golden Echo
La Sera / Hour Of The Dawn
Les Sins / Michael
Mumm-Ra / Back To The Shore
パスピエ / 幕の内ISM
Pharrell Willams / GIRL
Pixie Lott /Pixie Lott
RAC / Strangers
タルトタタン / Tartetatin Are Alright!
Team Spirit / Killing Time
Temples / Sun Structures
The War On Drugs / Lost In The Dream
YUKI / FLY
では!