2018年2月22日木曜日

[2018年最初の傑作]MGMTの甘美なサイケデリック・ドリームに酔う



リリースされたばかりのMGMTの最新作「Little Dark Age」が良い。

よく練りこまれて創り上げられた理想的な10ソング・アルバム。
オープニングの「She Works Out Too Much」からラストの「Hand It Over」まで、
全編がミドルテンポのスウィートかつメロディアスなサイケデリック・ポップで構成され、
これまでのようにエキセントリックで斜に構えたような姿勢は減退しているように感じられます。
いわゆる「アーティスティックなロック」とは一線を画したようなポップ・アルバム。
前作3rd「MGMT」など実験的に走っていただけに、回り道をした結果削ぎ落とされたものが残った感じです。
1stアルバム好きにはたまらないでしょう。「Kids」みたいな曲は入っていないけどね。
5年ぶり4枚目のアルバムとなります。


まずはリードトラック「When You Die」。
この曲が本作のポップの頂点かと。とても馴染みやすくフレンドリー。
続く「Me And Michael」もエモーショナルで素晴らしい。



タイトル・トラックの「Little Dark Age」。



ラストを飾る「Hand It Over」。



2018/3/4 追加:「Me and Michael」MVが公開されてたので追加。
この曲も素晴らしいです・・・。
 



MGMTはこれまでに3枚のアルバムをリリースしています。
代表曲とともに振り返ってみる。



「Kids」(from 1stアルバム「Oracular Spectacular」)
衝撃の登場となった2008年の1st。あれから10年か。
んで、やっぱりこのアンセムを聴きたい人は多いですよね。
この年のグラミー賞最優秀新人賞にもノミネートされています。



「Flash Delirium」(from 2ndアルバム「Congratulations」)
酷評されることも多い2ndですが、スペイシー&サイケな良作だと思う。



「Alien Days」(from 3rdアルバム「MGMT」)
セルフタイトルの3rdに関してはさらに賛否両論分かれるところですね。
ポップを忌避しているかのようなひねくれた作風のアルバムだった。




MGMTは今年のFUJIROCK FESTIVALにも出演が決定。
準ヘッドライナー、もしくはホワイトステージのヘッドライナーでの出演予定です。


CINRAのレビュー。



ジャケットだけがあかんと思う。

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