2014年7月1日火曜日

[BEST ALBUM]2014 1st Half



BEST TRACKにつづいて2014年度上半期BEST ALBUMやります。
今年は10枚です。聴き込みがぜんぜんできてなかったので、
もうこれあ間違いない!っていう作品だけセレクトしてると10枚に収まりました。

とりあえず次点にしたアルバムを8枚ほどピックアップしてから始めたいと思います。
アルファベット順、ランク無し、ジャンル無用。

Asgeir / In The Silence
Chromeo / White Woman
Devon Williams / Glinding The Lily
ふくろうず / マジックモーメント
Pharrell Williams / GIRL
Temples / Sun Structures
Todd Terje / It's Album Time
トリプルファイヤー / スキルアップ

やっぱり今年の1曲はこれだね。こっから軽快に始めよう。




10.Wild Cub / Youth

デジタル・リリースは2012年だけど「今年フィジカルで出たからいいよね」
というやや苦しい理由で選びましたが、それでもねじ込みたかったのは、
このバンドの、このアルバムの素晴らしさゆえ。
アメリカ・ナッシュビルに産まれた10年代のNew Order。
キラーチューン「Colour」は同郷の大先輩・Kings Of Leonのスケール感も持つ。





9.La Sera / Hour Of The Dawn

解散したVivian Girlsのケイティ・グッドマンのソロ、La Seraもアルバム3枚目。
素晴らしかった前作に続き、きっちり満足いくものを提示する安定感は抜群。
60'sPOPもパンクも、雑味なくキレイに溶け込んだ、フレッシュで瑞々しい新緑のような1枚。






8.The War On Drugs / Lost In The Dream

どこもかしこも大絶賛のWar On Drugsの新作ですが、聴いて納得。
長尺の曲も多いんですが、するっと気持ちよく聴けてしまいます。
軽く流すも良し、耳を澄ませて深く聴き込むも良し。
根っこにあるのはアメリカン・ルーツ・ミュージックへの強く熱い思い。
とにかくギターの音色が超最高。






7.Sky Ferreira / Night Time,My Time

このアルバムも2013年リリースなんだか2014年リリースなんだか曖昧なんだよなあ。
去年のベストに挙げたひとも多かったとは思いますが、今年の半期BESTに入れてる人も見かけた。
危うくってやさぐれてて、んでもってビッチで。 それでいてどうしようもなく、
キラキラ眩い瞬間を盤に封じ込めたガール・ポップ/ロックの大傑作。
1stアルバムの魔力みたいなものも渦を巻いて充満してる。
ギャスパー・ノエが手掛けたアートワークも話題に。






6.Mumm-Ra / Back To The Shore

2008年にアルバムを1枚残したっきりで解散してしまったUKの5人組・Mumm-Raの復帰作。
6年のブランクなんて到底信じられない、デビュー仕立てのバンドみたいなマジックが詰まった、
フレッシュなグレイト・ポップ・アルバム。
BEST TRACKでも1位に選出した「Lizzy Lu」だけじゃなく、最高のポップソングがぱんぱんに詰まってる。
フィジカルでリリースしたP-VINEさんに感謝の意をこめて、トレイラーを。国内盤で買いましょ。






5.ナンバタタン / ガールズ・レテル・トーク

南波志帆とタルトタタンによる期間限定ガールズ・ユニット、ナンバタタンの初アルバム。
アルバムをまるごと手掛けたのはふぇのたすの頭脳・ヤマモトショウ(東大卒)。
正直ふぇのたすより気合いが入ってるんじゃないかと聴き紛う、魔法の瞬間の金太郎飴状態で大フィーバー。
この中毒性は危険薬物指定してもいい。タイトルトラックには大森靖子も作詞で参加。






4.ゆるめるモ!×箱庭の室内楽 / 箱めるモ!

アイドルをいい大人がよってたかっていじくった結果、良いものも悪いものも市場に溢れ返ってますが、
ゆるめるモ!と箱庭の室内楽のコラボ盤「箱めるモ!」は希有な大成功例。
シューゲも90's HIP HOPもパワーポップも全部飲み込んだ怪物盤なので、
アイドルに興味ない人こそ聴いてみて欲しい。アートワークは何のパロディでしょう?
・・・・そう、Weezerの1stアルバムです!ラスト「さよならばかちゃん」は2014年最高の卒業ソング。



3.Foxes / Glorious

ずーーっと熱心にプッシュし続けてきたんだけど、急にタワレコで推され始めて、
嬉しいやら寂しいやら複雑な感情を持っちゃったFoxesが第3位。
ZEDDと一緒に「Clarity」でグラミー獲ったあたりから、来るな、ブレイク来てしまうな。
という予感はむんむんしていたのですが、素晴らしい盤を仕上げてきやがりました。
加藤ミリヤ的ルックスにひるむことなくPLAYボタンを押してみると、
彼女の肝がその類い稀なるヴォーカルの力だとわかります。
今でこそEDM的な立ち位置にコネクトしてますが、彼女の歌のうまさ・表現力は、
もっと色々なフィールドで発揮されても良い。デュエットもありだし、ガチのR&B、ロックもあり。
もちろん楽曲も素晴らしいのですが、ヴォーカリストとしてのこれからにすごく期待しています。





2.The Orwells / Disgraceland

シカゴのガレージ・ロック・バンド、The Orwellsのメジャーデビュー盤が2位。
20歳になったかならないくらいの極めて若いバンドですが、予想以上にいい曲揃いで恐ろしい程の完成度。
個人的にはポストArctic Monkeysも狙えると思っています。
実際「Dirty Sheets」なんかは「AM」をもう少し若さにかまけて破れかぶれにした感じだし。
ポップなフックも散りばめられてとても聴き易いアルバムに仕上がってると思いますので、
気になってる人がいたら聴いて間違い無しのアルバムとお勧めしたい。







1.ハラフロムヘル / ファウスト

ハラフロムヘルは千葉を拠点にする男女混合5人組。「ファウスト」は彼等の1stミニアルバム。
2000年代前半のUSインディの匂いが立ち上る、ものすごくものすごくいいバンド。
青臭いグッド・メロディを柱に据え、Mumford&Sonsみたいに疾走するフォーク・ロックから、
マッドチェスターばりに煌めくギターリフにときめいたり、特別な瞬間を挙げたら枚挙に暇がない。
個性豊かな楽曲が揃えられてるけど、全部の曲のど真ん中にどどんと仁王立ちで構える、
紅一点ヴォーカリスト・タテジマヨーコのとっても強靭なエモーションと凛と張った声のパワーが、
このバンドの最大の魅力だと思います。ハラフロムヘルのこれからに全力で期待している。
「ファウスト」は未だ全国流通してない(CD-Rだったし)ので、
ライヴ会場か通販かディスクユニオンで買う他なしです。
ハラフロムヘル official site



以上!!

Fox&Kitten 2014 1st Half BEST ALBUM
1.ハラフロムヘル / ファウスト 
2.The Orwells / Disgraceland 
3.Foxes / Glorious 
4.ゆるめるモ!×箱庭の室内楽 / 箱めるモ! 
5.ナンバタタン / ガールズ・レテル・トーク 
6.Mumm-Ra / Back To The Shore 
7.Sky Ferreira / Night Time,My Time 
8.The War on Drugs / Lost In The Dream 
9.La Sera / Hour of The Dawn 
10.Wild Cub / Youth