2015年7月15日水曜日

[2015 1st Half まとめ]洋楽編





・・・というわけで、Fox&Kittenの2015 1st Half BEST ALBUMBEST TRACKをリリースしました。
半年だけどいろいろあったし、まだ文章にできてないことがたくさんあるのです。
初の試みとして半期の振り返りのいわゆる「まとめ」をやってみたいのだ。

とりあえずFox&Kittenとしてリリースしたランキングを参考に・・・・


BEST ALBUM (1st Half)
1.Giorgio Moroder / Deja Vu
2.Nate Ruess / Grand Romantic
3.Only Real / Jerk At the End of the Line
4.でんぱ組.inc / WWDD
5.the peggies / PPEP1
6.仮谷せいら / Nobi Nobi No Style
7.The Go!Team / The Scene Between
8.never young beach / YASHINOKI HOUSE
9.魔法少女になり隊 / 冒険の書1
10.(((さらうんど))) / See You,Blue 

 (次点/順不同)
Awesome City Club / Awesome City Tracks 
Clammbon / triology 
Mark Ronson / Uptown Special 
Negicco / Rice & Snow 
Ogre You Asshole / Workshop 
大森靖子&THEピンクトカレフ / トカレフ 
パルプンテ / プリミティブ 
吉田ヨウヘイgroup / paradise lost,it begins



BEST TRACK (1st Half) 
1.Shiggy Jr. / サマータイムラブ
2.大森靖子 / マジックミラー
3.Rihanna,Kanye West,Paul McCartney / FourFiveSeconds
4.Lo-Fi Fnk / Nightclub Nirvana
 5.おやすみホログラム&Have A Nice Day! / エメラルド
6.Maya Vik / Y.M.D.
7.水曜日のカンパネラ / ナポレオン
8.the peggies / JAM
9.ふぇのたす / 今夜がおわらない
10.でんぱ組.inc / ギダギダda ズバズバda
11.清竜人25 / Mr.PLAYBOY…♡
12.吉田一郎不可触世界 / 暗渠
13.Nate Ruess / Nothing Without Love
14.Tuxedo / Do It
15.John Gastro / 1995
16.DJみそしるとMCごはん / あんかけ炊炒飯 feat.夢眠ねむ
17.Sugar's Campaign / ホリデイ
18.吉田ヨウヘイgroup / ユー・エフ・オー
19.BOMI / 月曜のメランコリー
20.Toro Y Moi / Empty Nesters



2015年上半期のトピックを洋楽と邦楽に大きく分類し、
さらに幾つかの項目にわけて取り上げてみようかと思います。
個人的に興味がある部分を中心に、特に注目して欲しい「人」や「シーン」を語ってゆくので、
だいぶ偏りが出たりするとは思います・・・・。まずは洋楽シーンから。




◉2015年上半期の洋楽シーンをざっくり振り返る◉

Daft Punk、Pharrell Williams、そして2015年はMark Ronson
Daft Punk「Random Access Memories」から続くディスコ/ファンク再評価の流れ。
2014年「Happy」でヒットを飛ばし、日本でも音楽好きなら知らない人はいないほどに
アイコニックな存在となったPharrell Williams(ユニクロとの絡みもありました〜)
に続き、2015年はこの人で決まりでしょう。Mark Ronson
Bruno Marsを迎えたこの曲は爆裂ヒットをかまし、既に「今年を代表する曲」確定。


Mark RonsonはLily AllenAmy Winehouseのプロデュースやってた頃から好きで、
アルバムリリースされる度に絶対チェックしてたのですが、



ここに来て全世界規模のヒットを飛ばすとは思わなんだ。
BEST ALBUMの次点にもいれてますが、「Uptown Special」はとても良いアルバム。

そしてこの流れでもう一組言及しておきたいのがTuxedo
優良アングラHIP HOPレーベル、Stones Throwからのリリースで、大好きなソウル・シンガー、
Mayer HawthorneとプロデューサーのJake Oneのユニット。「Do It」最高。



そしてDaft Punkの名前を冒頭にあげましたが、「Random Access Memories」収録の
「Giorgio By Moroder」への参加がきっかけで本格復活を果たしたGiorgio Moroder


「ディスコ・ミュージックの父」とも呼ばれる人物で、御年75歳。
事実上引退状態でしたが、30年ぶりにリリースしたアルバムが凄まじい仕上がりです。
FoxesCharli XCXKelisといった(俺)好みど真ん中のシンガーからKylieBritneyといった大物まで。
新旧問わず大勢の実力派女性シンガーを従えて、フレッシュな新作アルバムをリリース。
まさに「74 Is  the New 24」。回春の薬も必要ないくらいにビンビンのダンス・アルバムであります。
「R.A.M」がきっかけでこの大傑作が生まれたかと思うと、面白いなあ。

上半期のBEST ALBUM、このアルバムがNo.1。






インディR&Bとメインストリーム・ポップスの接触
続いて、メインストリーム・ポップスとインディR&Bの絡みについて。
昨年もAriana Grandeの2ndアルバム「My Everything」(未だロングセラー中)に、
The Weekndがフューチャリングされたりした流れがありました。この曲は大ヒット。



今年はCarly Rae Jepsenの最新アルバム「Emotion」にBlood OrangeことDev Hynesが参加。
Carlyと言えばやっぱし「Call Me Maybe」の印象が強いですし、
最新作からの1stシングル「I Really Like You」も、その延長線上にある曲だよなあと思ったけども、
Dev Hynesが参加したこの曲にはびっくり。イメージを覆すアダルティでスウィートなバラッド。
めちゃくちゃ良い曲書きました・・・!



The Weekndはアルバムが控えてますが、特大ヒット飛ばしそうな雰囲気がむんむんです。


Blood Orangeも次作リリース時にはかなりのアクションを見せるのでは?
この流れ、ちょっと注目です。



定番化するEDM
EDMは一過性の流行りに終わらず、いよいよ定番化。
AvicciZeddを筆頭に、POPシーンにもコネクトするアーティストが続出。
J-POPシーンでも「EDM風」のアレンジがよく聴かれるようになってきました。
SEKAI NO OWARIの「Dragon Night」が決定的な1曲だったのかなと思うのですが、
三代目J Soul Brothersの新曲「Summer Madness」もモロですね。これはAfrojackがプロデュース。

そんな中でも個人的に期待大だったGalantis
FUJIROCKでも来日しますが、日本でのリアクションはどうなんだろう?
北欧ならではのメロディアスなEDMで、ウケそうなんだけどな。


更にはEDM最大の大物とも言えるAvicci、今年新作リリース&来日を控えてます。
既に新曲「Waiting For Love」が公開されてますが、Fox&Kittenではまだ紹介してなかった。
2週間前にMVが公開されてますね。ニューアルバム「Stories」は今年後半にリリース。
ゲストとしてChris Martin (Coldplay)、Billie Joe (Green Day)、Serj Tankian(System Of A Down)、
Jon Bon Jovi (Bon Jovi)、Wyclef JeanMatisyafuらが参加しているとの噂。
どこまで本当かわかりませんが、全部実現してたら物凄いインパクトだ。



既にアートワークも公開されてます。



グランジ/オルタナの復権・・・?
・・・と数年前から騒がれてはいるのだけど、どうにも決定的な存在が現れてない!
Cloud NothingsMetzDarliaDinosaur Pile-Upあたり・・・?なのでしょうか。


決定的な存在になり得るかどうかはわかんないけど、最近このバンドがお気に入り。
大阪のFlake Recordsから7/1に国内盤が出たばっかりのCancers
アメリカ・ジョージア州出身の男女2人組で、今作がデビューアルバム。
グランジというよりは初期Weezerっぽさも孕んだ爆音ノイズ・ポップ・・・
に、キュートで甘酸っぱい女子ヴォーカルが奇跡的な融合を果たしております。これは最高。
プロデュースはNIRVANA「BLEACH」を手掛けたJack Endino。





BECKがいい感じ
今年のグラミーはSam Smithが総ざらい!かと思いきや、Beckさんがちゃっかり、
主要4部門のひとつ「年間最優秀アルバム」を受賞。(他3部門は全てSam Smith)。
Beckって誰やねん」状態になるなど、90年代に青春を生きたロック小僧からすると、
衝撃的な事態に陥っておりましたが、そこからBeckさんが絶好調を維持。
明らかに客演やプロデュースワークも増え、息を吹き返したかのようにみえる彼が、
さらにアルバムを出すよ!と宣言。6月に公開した新曲「Dreams」がいい!
「動」のBeckが復活の、グルーヴィなダンス・ロック・チューン。


上半期のBEST ALBUMでも2位にあげてたFun.のNate Ruessのアルバムにも、ゲスト参加してます。




UKロック・シーンにおける「復活劇」
今年、12年ぶりのニューアルバム「Magic Whip」をリリースしたblur
内容はなんとも言い難い感じでございましたが、上半期の話題をかっさらったことは間違いない。


さらに今年後半の「復活盤」の目玉は間違いなくこのアルバム。
The Libertinesが2010年の再結成後、初めてのアルバムを9月にリリースします。
2004年の2nd「The Libertines」以来11年ぶりのニューアルバム「Anthems For Doomed Youth」。
アルバムから「Gunga Dun」MVが公開されてます。いよいよって感じがしますね〜。
・・・そりゃ11年も経ってるんだもの。変に青臭さを演じず、今の彼らを体現してるところが良い。





以上〜。
もっともっと色々トピックありそうなんですが、ざっと思いつくまま、まとめてみました。
Paul McCartneyの来日公演なんかにも触れようかなと思ったんだけど、
行けてないので語れないなあ、と思ってスルー。


案の定、2部にわかれました。邦楽編につづきます。