2019年に突入してしまいましたが、BEST ALBUM2018を発表します。
いつも通りっちゃいつも通りですが、twitterにて事前発表済み。
年間では50+1枚セレクト。分母は120から130枚くらい。
50+1枚中、20+1枚をランキング付けして、残りは次点としてまとめてます。
【#BESTALBUM2018】— ryuskey(概念) (@RyuskeyZ) 2018年12月24日
昨日リリースした年間ベストアルバム上位20+1枚のまとめです。2018年は正気じゃいられないリリースが多かったので、沸点高めですが、冷静に見回してみると、いい音楽いっぱいで幸せ。#AOTY2018 @foxandkittenmsc pic.twitter.com/0eOf8rZ5Yv
Fox & Kitten 2018 BEST ALBUM
1.永原真夏 / GREAT HUNGRY
1.夢眠ねむ / 夢眠時代
2.Perfume / Future Pop
3.MGMT / Little Dark Age
4.MASS OF THE FERMENTING DREGS / No New World
5.SOROR / new life wave
6.RAZORLIGHT / Olympus Sleeping
7.Lily Allen / No Shame
8.折坂悠太 / 平成
9.マテリアルクラブ / マテリアルクラブ
10.長谷川白紙 / 草木萌動
11.Janelle Monae / Dirty Computer
12.Beach House / 7
13.SOPHIE / Oil of Every Pearl’s Un-Insides
14.中村佳穂 / AINOU
15.Brandon Coleman / Resistance
16.The Wisely Brothers / YAK
17.Say Sue Me / Where We Were Together
18.uri gagarn / For
19.Arctic Monkeys / Tranquility Base Hotel + Casino
20.tofubeats / RUN Fox & Kitten
2018 BEST ALBUM 21位以下次点リスト(30)
Active Bird Community / Amends
Boy Pablo / Soy Pablo
Cat Power / Wanderer
Death Cab For Cutie / Thank You For Today
Father John Misty / God’s Favorite Customer
Gorillaz / The Now Now
The Lemon Twigs / Go To School
Low / Double Negative
Melody’s Echo Chamber / Bon Voyage
Natalie Prass / The Future and The Past
The 1975 / ネット上の人間関係についての簡単な調査
Noname / Room 25
Selling / On Reflection
Sen Morimoto / Cannonball!
Serpentwithfeet / Soil
Sobs / Telltale Signs
Stove / ’s Favorite Band
Superchunk / What a Time to Be Alive
Yves Tumor / Safe In The Hands of Love
小袋成彬 / 分離派の夏
岩崎愛 / TSUBOMI
集団行動 / 充分未来
田島ハルコ / 聖聖聖聖
パソコン音楽クラブ / DREAM WALK
んoon / Freeway
星野源 / POP VIRUS
ポップしなないで / CDはもう売れない
mabanua / Blurred
MONO NO AWARE / AHA
吉澤嘉代子 / 女優姉妹
夢眠ねむと永原真夏。
とても異例なことではありますが、1位が2枚というセレクトになりました。
どうしても甲乙つけがたかったし、つける必要もないなと感じたのです。
「狂」の字が付く位に大ファンなおふたりのアルバムだよ。これはもうどうしようもない。
1.永原真夏 / GREAT HUNGRY
最初に聞いた時から1位だったし、上半期でも1位だったし、結局最終的に1位だった。
永原真夏という人格がそのまんま音楽になって踊ってるみたいなソロ1stフルアルバム。
声、感情、全ての楽器の音、言葉/詩、信条、アートワークなど、
たくさんの喜怒哀楽が詰め込まれた、音楽を主軸とした素晴らしいアート作品。
とにかくパワーが欲しい人に聞いて欲しい1枚。
アルバムレビューはこちら→[review]永原真夏「GREAT HUNGRY」
1.夢眠ねむ / 夢眠時代
でんぱ組.inc夢眠ねむ、グループ卒業&2019年3月の芸能界引退の前に、
ソロでの音楽面の伏線をことごとく回収した最初で最後のソロアルバム。
贔屓目なしに見ても「よく練られたストーリー」で作品としてキレイに成り立っていることに感服。
もちろんめちゃくちゃ好きなんで、という個人的感情が大いに影響していることは否めないが、
それでも内容が酷かったら選ばない。
時代もバラバラの楽曲たちをトータルでキレイにまとめた手腕に拍手ですよ。
アルバムレビューはこちら→[review]夢眠ねむ 「夢眠時代」
2位から5位までの4枚。
2.Perfume / Future Pop
ここ2作は本当に文句のつけようがないほどの傑作を連発しているPerfume。
今作も期待を遥かに超える作品だったのでもう殿堂入りさせようかと思ったけど結局2位に。
メンバー皆30歳の節目を迎えグッと大人っぽさを意識した仕上がり。緩やかな移行がうまい。
3.MGMT / Little Dark Age
MGMT、5年ぶりの新作。
シンプルに歌を聞かせるメロディアスなサイケデリック・アルバムでポップ回帰。
もちろんKIDSのような曲は入っていないけど、とにかく楽曲の良さはこのアルバムが随一ではなかろうか。
マイナスはジャケのみ。他は完璧。
4.MASS OF THE FERMENTING DREGS / No New World
実に8年ぶりとなるマスドレ大復活アルバム。
エモーションの限りを放出した爆裂轟音オルタナロックを響かせたと思えば、
クリアでキラキラした世界を映す甘いメロディのミドルチューンをも収録。
2018年のマスドレはこんなにも眩しい。
5.SOROR / new life wave
元ふぇのたすのメンバー・ヤマモトショウ氏のソロプロジェクト。
吉澤嘉代子/大森靖子/南波志帆/藤岡みなみ/日向ハル(フィロのス)など、
多士済々の女性ヴォーカリストを迎えたEDMポップの傑作。
ガーリーなエレクトロポップに反応する向きは全員必携。
6位から10位です。
6.RAZORLIGHT / Olympus Sleeping
RAZORLIGHT、10年ぶり4枚目。
Franz FerdinandやKASABIANあたりの同期組に大きく水を開けられ歯がゆくもありましたが、
完璧な復活作を作りあげてくれました。若き日々=1stの頃の衝動を現在の彼らなりに体現。
瑞々しくもソリッドな傑作ロックンロールアルバム。
7.Lily Allen / No Shame
産後初のアルバムになった前作がちょいと派手めだったんで、一聴すると地味な印象なんですが、
これこそ「噛めば噛むほど」のTHEスルメ盤。「1stアルバム Alright Stillの2018年版」とも言えるかも。
聴いてない?めちゃくちゃいいので聴いて。
8.折坂悠太 / 平成
平成元年に生まれた異能のシンガーが平成最後の年に放つその名も「平成」というアルバム。
様々なルーツミュージックの空気感を背負いつつ、独特の唱法で紡がれる言葉の一つ一つが郷愁を誘う。
規格外の才覚に疑いの余地なし。
9.マテリアルクラブ / マテリアルクラブ
Base Ball Bearの小出祐介による新プロジェクトの1stアルバム。
トリプルファイヤー吉田、TOSHI-LOW(BRAHMAN)、Mummy-D(RHYMESTER)などのゲスト陣が参加。
DTMをベースにしつつHIP HOPからムーディ&ジャジーな曲、朗読物まで。
枠をはみ出しまくる自由度の高い1枚。
10.長谷川白紙 / 草木萌動
「衝撃」の冠をつけるべき唯一無二の1枚。
Maltineからのリリースなどでじわじわとバズり始めていた19歳のトラックメイカー初フィジカル作。
ジャズもテクノもブレイクコアも怒涛の濁流の元に飲み込み、異常値高めに嘔吐するポップな編集感覚に絶句。
変態。
11位から15位です。
# 11. Janelle Monae - Dirty Computer | BEST TRACKでも触れたけど、Janelleの新作はブラックミュージックの矜持を示すような快作で、BeyonceのCoachellaでのパフォーマンスの向こうを張る、2018年一大事件的アルバム。https://t.co/yFrGutoL3x … @foxandkittenmsc— ryuskey(zⅡ) (@RyuskeyZ) 2018年12月23
# 12. Beach House - 7 | シューゲ/ドリームポップ的アーティストってどれ聴いても似たり寄ったりなんだけど、彼らは格が違います。いま現在、シーンの横綱かと。完璧。 https://t.co/dXtxCKdOIz @foxandkittenmsc— ryuskey(zⅡ) (@RyuskeyZ) 2018年12月23日
# 13. SOPHIE - Oil of Every Pearl’s Un-Insides | オウテカがアイドルだったというグラスゴー出身のトラックメイカーの1stフル。きゃりーや安室とも絡み、ビートミュージックもJ-POPも縦横無尽に横断。今年イチ刺激的な作品でした。https://t.co/K4vrL2cHcJ @foxandkittenmsc— ryuskey(zⅡ) (@RyuskeyZ) 2018年12月23日
# 14.中村佳穂 - AINOU | 邦楽も網羅してる人の年間ベストには大体ランクインしてる印象のこのアルバム。なんでかは聴けばわかる。tofubeatsやimaiらともコラボ経験のある京都出身の女性SSWの2ndです。https://t.co/74ez2E0SQK @foxandkittenmsc— ryuskey(zⅡ) (@RyuskeyZ) 2018年12月23日
# 15.Brandon Coleman - Resistance | 10周年ということでFlyLoは来るわGeorge Clintonは来るわコンピは出すわで大盛り上がりだったBrainfeeder界隈ですが、抜けて良かったのがこのアルバムでした。宇宙的ファンク&ブギー/ディスコ。https://t.co/9N4zg6nO6T @foxandkittenmsc— ryuskey(zⅡ) (@RyuskeyZ) 2018年12月23日
# 16.The Wisely Brothers - YAK | 日本には彼女たちがいる。ぜひSay Sue Meの向こうを張っていただきたい国産インディ女子3人組の最新アルバムもとっても良かったです。Frankie Cosmosへのラブレター曲も。何気にメジャーですね https://t.co/4UQT9VCdfb @foxandkittenmsc— ryuskey(zⅡ) (@RyuskeyZ) 2018年12月23日
# 17. Say Sue Me - Where We Were Together | 韓国は釜山出身、Say Sue Meの1stアルバム。みんなが愛してやまない理想的なインディ・ポップ・バンドだと思います。よく聴いた。https://t.co/0efI54iVnN @foxandkittenmsc— ryuskey(zⅡ) (@RyuskeyZ) 2018年12月23日
# 18.uri gagarn - For | 愛してやまない3ピース、uri gagarn。Hostessと契約しての一発目フル。ロウにざらつくオルタナティヴ名盤。絶対に爆音で。 https://t.co/y0EFQu3bve @foxandkittenmsc— ryuskey(zⅡ) (@RyuskeyZ) 2018年12月23日
# 19.Arctic Monkeys / Tranquility Base Hotel + Casino | 変わり続けるバンド、Arctic Monkeys。確かに激渋であるが出汁がよく出ていて旨い。1stのことを思うとビビるが、あの頃からこの豊穣な音楽に辿り着いたかと思うと感慨深い。https://t.co/GNewpb79tg @foxandkittenmsc— ryuskey(zⅡ) (@RyuskeyZ) 2018年12月23日
# 20.tofubeats「RUN」| 豪華客演陣を迎えていたメジャー1st&2ndを聴く限り、ヤスタカやTK的ルートも選べた筈なんですが、前作3rdから自身の音楽を探求する道を探り始めている模様。躍らせるに徹した中盤のインスト曲が最高。 https://t.co/sIkZY3FX6N @foxandkittenmsc— ryuskey(zⅡ) (@RyuskeyZ) 2018年12月23日
以上!
20位以内を紹介しました。
2018年は本当に大変だった。まだきつい状況なんですけど。
激動・第1章。もうしんどいよ、ってときに音楽があるのは安らぎになったし、
改めて音楽に生かされてきた自分を顧みる良い機会にもなったりしました。
冒頭でも触れましたが、とにかく個人的に正気じゃいられないリリースが連発したので2018年は特別感があり、
例年の年間ベストとは少し雰囲気違いましたね。
良くも悪くも自分というものがあからさまに出たランキングになったと思う。
ここ数年の流れで、洋楽のニューカマー掘りが全くできていないのは反省点ですが、
邦楽に関しては折坂悠太と中村佳穂は鮮烈でした。特に中村佳穂はすごいことになりそう。
MGMT、Lily Allen、RAZORLIGHT、Beach Houseの新作も期待通りに素晴らしかった。
Janelle MonaeやBrandon Coleman、Noname、Sen Morimotoあたりのソウル/ファンク寄りの傑作、
Say Sue Meやuri gagarn、Sobs、Father John Mistyあたりのインディロック勢ももちろん最高でした。
2019年も良い音楽と出会えますように。